
もっと楽に高音が出せたら…



自分の歌に自信が持てない…
と感じていませんか?
歌が上手くなりたいという気持ちはあっても、何から始めれば良いのか分からず、悩んでいる方は多いでしょう。
実は、その悩みのほとんどは、歌の土台となる「腹式呼吸」と「正しい発声」を身につけることで解決できます。



正しいトレーニングを積めば、あなたの声は見違えるほど変わり、歌うことがもっと楽しくなりますよ!
この記事では、音楽経験ゼロから複数の音楽教室で学んだ私が、歌唱力を劇的に向上させるための具体的な方法を徹底解説します。
この記事でわかること
- 安定した声を出すための腹式呼吸練習法
- 喉を痛めずに高音を出すための発声トレーニング
- 歌に感情を乗せるための表現力を高めるテクニック


・20代まで楽譜も読めず音楽経験なし
・30歳から音楽教室で習い始める
・10校以上の音楽教室で学ぶ
・現在は歌唱, 演奏, 作詞作曲を一人で行う
腹式呼吸の基礎と実践トレーニング方法


歌声の安定性や力強さは、呼吸の深さに大きく左右されます。
特に、歌唱の基本となる「腹式呼吸」は、横隔膜を効果的に使って空気をコントロールする技術です。



この呼吸法をマスターすれば、声量が増して長いフレーズも息切れせずに歌えるよ!
ここでは、なぜ腹式呼吸が重要なのか、そして誰でも簡単に習得できる具体的なトレーニング方法を紹介します。
腹式呼吸で歌声が劇的に変わる3つの理由
- 声量が安定する
- ロングトーンが持続する
- 喉の負担が軽減される
歌に腹式呼吸が不可欠な理由は、主に3つです。
どれも重要な要素なので、覚えておきましょう。
①声量が安定する
腹式呼吸をすると、横隔膜を使って息を支えるので、パワフルでありながらも安定した声を維持できます。
特にサビで声を張りたい時や、逆に囁くように歌いたい時の繊細なコントロールが可能になります。
②ロングトーンが持続する
腹式呼吸は一度に多くの空気を取り込めるため、長いフレーズでも息が続きます。
弾き語りでブレスのタイミングが難しいフレーズも、余裕を持って歌い切れるでしょう。



僕も弾き語りをする時は、特に腹式呼吸を意識してるよ。
③喉の負担が軽減される
胸や肩に頼った浅い呼吸は、喉周りの筋肉に余計な力みを引き起こし、声帯を痛める原因になります。
腹式呼吸は、喉をリラックスさせたまま、息の圧力で声を押し出すため、長時間歌っても喉が疲れにくくなります。
腹式呼吸を身につけることで、長時間の練習も可能ですし、歌唱の基礎が身に付くでしょう。
次に、初心者でも簡単に腹式呼吸ができる練習方法を紹介します。
【初心者でも簡単】腹式呼吸をマスターする3ステップ練習法
- 仰向けで呼吸する
- 立って実践する
- 発声と連動させる
腹式呼吸は、正しい手順で練習すれば誰でも習得できます。
まずは感覚を掴むことから始めましょう。
①仰向けで呼吸する


まず床に仰向けになり、お腹の上に本などを置きます。
鼻からゆっくり息を吸い込んだ時に本が持ち上がり、口からゆっくり息を吐いた時に本が下がるのを確認しましょう。
この時、胸や肩が動かないように意識するのがポイントです。
②立って実践する


次に、壁に背中をつけて立ち、仰向けの時と同じようにお腹の動きを意識して呼吸を繰り返します。
肩や背中の余計な力みを抜いて、ゆっくり呼吸しましょう。



鏡を見ながら、お腹の動きを意識しよう!
③発声と連動させる


最後に、息を吐くタイミングで「スー」と歯の隙間から音を立てて、息を一定の強さで長く吐き続ける練習をします。
これが安定してきたら、「あー」などの母音でロングトーンの練習に繋げます。
この3ステップを毎日数分でも続けることで、無意識に腹式呼吸ができるでしょう。



でも、練習を習慣化するのって難しそう・・・



初心者でも練習を続けやすくするコツを紹介するよ!
毎日5分でOK!腹式呼吸を習慣化する継続のコツ


どんな効果的なトレーニングも、継続しなければ意味がありません。
しかし、忙しい毎日の中で練習時間を確保するのは大変ですよね。
腹式呼吸を習慣化するコツは、「練習」と意気込まずに日常生活に組み込むこと。
例えば、通勤中の電車で立っている時や、デスクワークの合間に、深くゆっくりとした腹式呼吸を数回行うだけでも効果があります。
また、スマートフォンの呼吸法アプリやメトロノームアプリを活用するのもおすすめです。
一定のリズムで呼吸を繰り返すことで、自然と体の使い方を覚えられます。



お風呂でリラックスしながら行うのも効果的ですね。
大切なのは、完璧を目指すのではなく、毎日少しでも意識する時間を作ることです。
毎日5分の練習でも、1ヶ月続ければ合計150分。
その積み重ねが、あなたの歌声を確実に支える土台となります。
無理なく、自分のペースで生活の一部に溶け込ませていきましょう!
喉を開く発声トレーニング方法


腹式呼吸で安定した息の流れを作ったら、次はその息を効率よく声に変換する「発声」のトレーニングに移りましょう。
多くの初心者が悩む「高音が出ない」「声がこもる」といった問題は、喉が締まってしまうことが主な原因です。
喉を開き、声の通り道を確保することで、驚くほど楽に、そして響きのある声が出せます。
ここでは、喉締めの改善方法から、声の響きをコントロールする共鳴、そして地声と裏声を滑らかにつなぐミックスボイスの習得まで、具体的な発声練習を紹介します。
【高音の出し方】喉締めを改善する具体的な方法5選
- あくびの真似
- リップロール
- タングトリル
- ストローを使う
- ハミング
高音を出そうとすると喉が締まって苦しくなるのは、声帯周りの不要な筋肉が緊張することが原因です。
この喉締めを改善するには、喉をリラックスさせる感覚を覚えると良いでしょう。
具体的な方法を5つ紹介します。
①あくびの真似
まず1つ目は、あくびをする時のように喉の奥を大きく広げる感覚を意識してください。
不要に力が入っている筋肉を脱力するイメージで、ゆっくり口と喉を広げましょう。
②リップロール
次に、唇を閉じて息を吐き、「ブルブル」と震わせる練習をしましょう。
唇と頬の力が抜けることで、喉の力みも取れやすくなります。
③タングトリル
舌先を上の歯茎の裏あたりにつけ、「トゥルルル」と巻き舌で発声しましょう。
この発声によって、喉がリラックスするでしょう。
巻き舌ができない人は、
- 息の吐き方が弱い。
- 舌に力が入っている。
- 全身に力が入っている。
- 舌の筋肉が慣れていない。
- 口や舌の位置が間違っている。
などが主な原因です。
舌を脱力させて、適切な舌の位置で安定した息を吐き出す練習を繰り返し行うことで、誰でも巻き舌ができるようになる可能性があります。
④ストローを使った発声
ストローを口にくわえ、「ウー」と発声しながら息を吹き込みましょう。
息の圧力が一定になり、声帯への負担を軽減できます。



ストロー練習は、声が響かないから夜間でもできる!
⑤ハミング
口を閉じて「ンー」と鼻歌のように声を出すことで、鼻腔に響かせる感覚を養いましょう。
この感覚が身に付くと、喉への負担が減ります。
これらの発生方法を、日々の練習に取り入れましょう。
【響きのある声】共鳴腔を意識した練習方法
共鳴腔 | 主な響きの場所 | 声の表現 | 練習例(ポイント) |
---|---|---|---|
鼻腔共鳴![]() ![]() | 鼻の付け根・ 眉間付近 | 明るく通る/シャープ | 眉間がビリビリ振動する感覚を探す。 鼻声になり過ぎない。 |
口腔共鳴![]() ![]() | 口の中(前方) | 太くはっきり/明瞭 | 口を縦横に大きく、舌は平らに。 子音を明確に。 |
咽頭共鳴![]() ![]() | 喉の奥~胸方向 | 深く温かい/包み込む | 肩と喉の力を抜き、胸に響かせる。 |
使い分けのコツ | 曲調・歌詞に合わせる | 明るさ分深みのバランス | Aメロは軽く鼻・口、サビで口・咽頭を強める等、配分を意識。 録音して客観チェック。 |
声の響きや音色は、「共鳴腔(きょうめいくう)」という声が反響する空間をどう使うかで決まります。
共鳴腔は主に鼻腔(鼻の奥)、口腔(口の中)、咽頭(喉の奥)の3つがあり、これらを意識的に使い分けることで、多彩な表現が可能になります。
鼻腔共鳴(びくうきょうめい)
まずは「鼻腔共鳴」をマスターしましょう。
ハミングで「ンー」と発声し、鼻の付け根や眉間あたりがビリビリと振動する感覚を探します。
この響きは、明るく通る声を作る上で非常に重要です。
口腔共鳴(こうくううきょうめい)
次に「口腔共鳴」。
口を大きく開け、「まー」「なー」といった音で、口の前の方に声を当てるように意識します。
これにより、言葉が明瞭になります。



口の中に卵を一つ入れたようなイメージを持つと良いよ。
咽頭共鳴(いんとうきょうめい)
最後に「咽頭共鳴」。
あくびをするように喉の奥を広げ、低めの声で「ほー」と発声します。
胸に響くような、深みと温かみのある声質を作れます。
これらの共鳴を曲調や歌詞に合わせて使い分けることで、あなたの歌は格段にプロフェッショナルな響きを持つでしょう。
【ミックスボイスのコツ】地声と裏声の繋ぎを滑らかにする方法


多くの人が苦戦するのが、地声と裏声が切り替わる「換声点(ブリッジ)」ですよね。
ここで声がひっくり返ってしまうのを防ぎ、滑らかにつなぐ方法が「ミックスボイス」という、地声の力強さと裏声のしなやかさを併せ持つ技術です。
まさに万能と言われる技術ですが、習得には段階的なトレーニングが必要です。
まずは、裏声(ファルセット)を安定して出せるように練習します。
フクロウの鳴き真似のように「ホー、ホー」と優しい息で発声し、裏声の感覚を掴みましょう。
次に、地声と裏声をつなげるための練習です。
「ネイネイネイ」や「グッグッグッ」といった特定の言葉を使って、音階を上がったり下がったりします。
これらの発音は、自然と声帯を適切に閉鎖させ、ミックスボイスを出しやすくする効果があります。



焦りは禁物!最初は上手く繋がらなくても当然だよ。
換声点付近の音域を、小さな声で丁寧に行き来する練習を繰り返すことで、声帯の筋肉が柔軟になり、徐々に繋ぎ目が目立たなくなります。
この技術を身につければ、歌える曲のレパートリーが一気に広がるでしょう。
【実践テクニック】表現力を高めるボイストレーニング方法


正しい呼吸と発声が身についたら、いよいよ歌に命を吹き込む「表現力」を高める段階です。
技術的に正しく歌えるだけでは、人の心は動きません。
歌詞に込められた想いや情景を、声に乗せてリスナーに届けることで、初めて歌は完成します。
ビブラートのような装飾的な技術から、歌詞の世界観を伝える感情表現、そして歌に躍動感を与えるリズム感まで、あなたの歌を一段上のレベルに引き上げるための実践的なテクニックを紹介します。
安定したビブラートをかける3つの手順
- 横隔膜をコントロール
- 声帯をリラックスさせる
- 一定のリズムを意識する
ビブラートは、歌に感情的な深みと余韻を与える美しいテクニックですが、決して特別な才能ではありません。
正しいトレーニングで後天的に習得できます。
上記3つの手順で練習しましょう。
①横隔膜をコントロール
お腹に手を当て、「あー」とロングトーンを出しながら、お腹をリズミカルに軽く押してみましょう。
声が「あ、あ、あ、あ」と揺れる感覚が、横隔膜を使ったビブラートの基本です。
この動きを、お腹を押さずに再現できるように練習します。
②声帯をリラックスさせる
ビブラートは喉に力を入れてかけるものではありません。
あくまでリラックスした状態で、息の圧力の変化によって声帯が自然に揺れるのが理想です。



力んでしまう場合は、まずため息から練習するのがおすすめだよ。
③一定のリズムを意識する
メトロノームを使い、最初はゆっくりしたテンポ(BPM=60で1拍に1回揺らすなど)から始め、徐々に揺れの速さと幅をコントロールしましょう。
安定したビブラ-トは、歌の説得力を格段に高めてくれます。
ちなみに、メトロノームは無料のアプリがおすすめです。
感情を乗せて表現力を上げるトレーニング方法


聴き手の心に響く歌は、例外なく歌詞の物語が声を通して伝わってきます。
感情を表現するには、まず歌詞を深く読み解くことがスタートです。
その曲の主人公はどんな人物で、どんな状況で、何を伝えたいのかを自分なりに解釈します。
俳優が役作りをするように、歌詞の世界に入り込みましょう。
次に、その感情を声で表現する技術を磨きます。
例えば、嬉しい気持ちを表現するなら声を明るく弾ませ、悲しい場面では息を多めに混ぜたウィスパーボイスを使ってみるなど、声のトーンや息遣いをコントロールします。



自分の歌を録音して客観的に聴き返すのが上達への近道!
また、声の強弱(ダイナミクス)も重要です。
Aメロは優しく語りかけるように、サビは感情を爆発させるように、といった構成を考えることで、曲全体に立体感が生まれます。
技術だけでなく、心で歌うことを意識してみてください。
リズム感・キレのある歌い方のトレーニング方法


グルーヴ感のある歌は、聴いている人を自然と引き込みます。
その土台となるのが「正確なリズム感」。
特に弾き語りやDTMでの歌唱では、楽器の演奏と歌のリズムが一致していることが非常に重要になります。
リズム感を鍛える最も基本的な練習は、メトロノームを使うことです。
最初はシンプルなバラードなど、ゆったりした曲に合わせて手拍子を打つことから始めましょう。



メトロノームに合わせているつもりでも、録音してみると意外とズレがあるから確認してみよう!
次に、実際に声を出して歌ってみましょう。
この時、拍の「オモテ」だけでなく、「ウラ」拍(メトロノームの「ピッ・ピッ」と音が鳴る時に、音が鳴っていない瞬間)を意識すると、よりグルーヴが生まれます。
また、子音(カ行、サ行、タ行、ハ行、マ行、ヤ行、ラ行、ワ行など)をはっきりと、かつリズミカルに発音することも、歌にキレを生むポイントです。



苦手なフレーズは、テンポを落として繰り返し練習しよう。
そして、言葉のアクセントやイントネーションもリズムの一部です。
歌詞を朗読するように、言葉の抑揚を意識しながら練習するのも効果的です。
正確なリズム感は、あなたの歌のクオリティをプロレベルに引き上げてくれるでしょう。
【まとめ】今日から始める歌唱力向上プラン
- 安定の土台「腹式呼吸」: 全ての声の源となる、深く安定した呼吸法。
- 響きの要「喉を開く発声」: 喉をリラックスさせ、共鳴を最大限に活かす技術。
- 感動の源「表現力」: 技術に感情を乗せ、聴き手の心に届ける力。
ここまで紹介した方法で、あなたの歌は確実に変わります。
改めて練習方法を振り返っていきましょう。
「3つの基本」を振り返り
- 腹式呼吸
- 発声方法
- 表現力
歌唱力向上の鍵は、結局のところ「3つの基本」に集約されます。
これらは独立したものではなく、全てが連動しています。
まずは腹式呼吸という土台を固め、その上に発声という柱を立て、表現力という名の屋根をかけるイメージでトレーニングを進めてください。



立派な家が建つのか、歪な家が建つのかは、あなたの練習しだい!
継続こそが上達への唯一の道


どんなに素晴らしいノウハウを知っても、実践しなければ意味がありません。
そして、一度や二度で劇的な変化が訪れるわけでもありません。



僕自身、楽譜も読めない状態から日々少しずつの積み重ねがあったからこそ、今があります。
大切なのは、完璧を目指すのではなく、昨日より少しでも成長しようという気持ちで練習を「続ける」ことです。
今日紹介したトレーニングの中から、まずは一つでも良いので、あなたの生活に取り入れてみてください。
その小さな一歩が、未来の素晴らしい歌声へと繋がる唯一の道です。
理想の歌声はあなたの努力の先に


この記事で紹介したトレーニング方法は、あなたの歌の可能性を大きく広げるための地図です。
焦らず、自分のペースで一歩ずつ進んでいけば、必ず理想の歌声に近づけます。



歌うことを心から楽しむ気持ちを忘れずに、今日から新しい一歩を踏み出そう!
今回紹介したトレーニング方法は、独学で練習する方法ですが、最短で歌が上手くなりたいなら「人に教わる」ことが最も近道です。
全国100箇所以上に展開しているシアーミュージックは、ボイストレーニングに注力した音楽教室。
主要都市に点在しているため、とても通いやすく、継続しやすいです。



独学での練習に限界を感じる…



一人だけで練習するのはしんどい…
こんな悩みを持っている人は、音楽教室で習うことをおすすめします。
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費用は一切かからないので、気になる人は公式HPから申し込んでみてください。
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